【日本代表】女子ソフトボール:新たな才能が躍動する代表候補発表

2024.2.8
日本ソフトボール協会は、新たな時代の到来を告げるように、今年の女子日本代表候補25名を発表しました。東京オリンピックで活躍した上野由岐子選手や藤田倭選手などのベテランが外れ、若手の台頭が明確になっています。この世代交代は、7月にイタリアで開催されるワールドカップに向けた戦略の一環であり、日本チームは世界一の座を目指します。

チーム再編の波

注目すべきは、新たな投手陣の顔ぶれです。トヨタの後藤希友選手を中心に8人が選ばれ、2021年度に一度代表辞退をした日立の坂本実桜選手が再び選考され、さらに新たにタカギ北九州の鹿野愛音選手が加わりました。尚、ビックカメラ高崎の上野由岐子選手は今後の調整によって加わる可能性があるとのことです。

一方で、ビックカメラ高崎の我妻悠香選手の引退に伴い、捕手陣も新たな顔ぶれとなります。トヨタの切石結女選手や、昨年は内野手として選出されたビックカメラ高崎の炭谷遥香選手が新たな力として期待されています。

内野陣では、東京オリンピック後からキャプテンを務めていたビックカメラ高崎の内藤実穂選手が選外となり、新たなメンバーとしてホンダの大川茉由選手とSGホールディングスの山本星選手が加わりました。これはチームに新しい風をもたらす動きと言えるでしょう。

外野陣では、ベテランのトヨタの原田のどか選手が外れるという大きな変化がありました。一方で、新たなリーダーシップを担うことが期待されるのは、今季よりビックカメラ高崎のキャプテンに就任した藤本麗選手や、ホンダのキャプテンに就任した塚本蛍選手です。新キャプテンに関してはまだ決定していませんが、これらの選手たちのリーダーシップ力には高い期待が寄せられています。

東京五輪の金メダリストはわずかに

東京オリンピックでの金メダリストは、トヨタの後藤希友選手とデンソーの川畑瞳選手の2名のみとなり、チームは大きく変貌を遂げています。女子ソフトボールは、今年のパリオリンピックでは実施されませんが、2028年のロサンゼルスオリンピックでの復活が決定しており、さらに2032年のブリスベンオリンピックでの採用も視野に入れています。この長期的な展望は、日本女子ソフトボールチームにとって、次世代の選手たちにとって大きな目標となり、国際舞台での活躍に向けた新たな機運を高めています。

宇津木氏と金メダリストコーチ陣のシナジー

日本女子ソフトボールチームのヘッドコーチに、宇津木麗華氏が継続して就任することが決定しました。宇津木氏のリーダーシップのもと、チームは新たな時代へと舵を切る準備を進めています。また、コーチングスタッフには、東京オリンピックで金メダルを獲得した実績のある山田恵里氏、峰幸代氏、渥美万奈氏が名を連ねています。これらの元金メダリストたちの経験と知識が、チームの強化に大きく貢献することが期待されます。彼女たちの参加は、新世代の選手たちにとって、大きな刺激となるでしょう。このように、経験豊富なコーチ陣が揃い、日本女子ソフトボールチームは今後の国際大会に向けて、より一層の強化を図ることになります。

沖縄での強化合宿へ

日本女子ソフトボール代表候補チームは、2024年3/5(火)~3/18(月)までの期間、沖縄での強化合宿に参加します。この合宿は、チームの技術向上と結束力強化を目的としており、前半3/5~3/12までは国頭郡金武町で開催され、続いて後半3/12~3/18までは中頭郡読谷村で継続されます。この期間中、選手たちは集中的なトレーニングとチームワークの強化に励みます。沖縄の温暖な気候と優れた施設が、選手たちの技能向上に最適な環境を提供することでしょう。

女子TOP代表候補25名

参考:TOP日本代表の選考歴