戸田中央前監督・福田五志氏が中国女子代表監督に就任 女子ソフトボール

ロス五輪出場、そして
メダル獲得へ
―中国代表再建の大役を担う
昨シーズン限りでJDリーグ・戸田中央メディックス埼玉の監督を退任した福田五志氏が、中国女子ソフトボール代表監督に就任したことが発表された。
中国ソフトボール協会は2028年ロサンゼルスオリンピックでのメダル獲得を国家目標に掲げており、その実現に向けて日本リーグで長年実績を積み上げた福田氏を新指揮官として招聘した。
現在の中国代表は世界ランキング8位。かつてはオリンピック銀メダルを獲得するなど世界の強豪国として知られたが、近年は日本、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどとの差が広がりつつある。主力選手の引退や若手選手の国際経験不足といった課題を抱える中、福田体制による本格的な強化改革が始まる。
「五位一体」で
世界との差を埋める
福田氏はこれまでトヨタレッドテリアーズ、戸田中央メディックス埼玉などで監督を歴任し、日本リーグを代表する指導者として数々の実績を残してきた。
中国代表では
- 規律
- 技術
- 戦術
- データ
- フィジカル
を柱とする「五位一体」の強化を掲げる。
また、
「国家代表としての責任を24時間持ち続けることが重要。日々の積み重ねが世界との差を埋める」
との考えのもと、世界基準のチーム作りに挑む。
名古屋での地元凱旋へ
福田氏は就任に際し、
「昨シーズンまでの4年間大変お世話になりました。昨シーズンで監督を退く事になり、正式な挨拶が出来ず既に今シーズンも前半戦半ばを迎えてます。」
と戸田中央時代への感謝を語った。
さらに、
「正式に中国代表チーム監督を引き受ける事になりました。早々に9月のアジア大会でチームを率いる事になります。名古屋での大会で有り、地元凱旋となります。」
とコメント。
愛知県で開催されるアジア競技大会は、福田体制にとって最初の大きな国際舞台となる。
中国代表が描く
「ロス五輪へのロードマップ」
福田体制の強化スケジュールはすでに動き始めている。
中国代表は7月にカナダ・サリーで開催されるカナダカップに出場。その後アメリカ・オクラホマで合宿を実施し、7月30日から8月3日にかけて開催されるUSA Softball International Cup(USカップ)へ参戦する。
さらに9月にはオクラホマで開催されるWBSC女子ソフトボールワールドカップ・グループステージ、そして9月下旬から10月上旬にかけて愛知県で開催されるアジア競技大会へ臨む予定だ。
中国代表の今後の日程
- 7月6日~12日 カナダカップ(カナダ・サリー)
- 7月下旬 オクラホマ合宿
- 7月30日~8月3日 USカップ(アメリカ・オクラホマ)
- 9月12日~16日 WBSC女子ソフトボールワールドカップ・グループステージ(アメリカ・オクラホマ)
- 9月26日~10月3日 アジア競技大会(日本・愛知)
世界の強豪国との実戦を重ねながら、アジア最大のスポーツイベントへ照準を合わせていく。
中国代表の最優先事項は
「ロス五輪」
興味深いのは、中国代表の強化方針である。
WBSC女子ワールドカップは世界一を争う大会であり、優勝国にはロサンゼルス五輪出場権が与えられる可能性がある重要大会だ。
しかし中国代表にとっての最優先目標はワールドカップ優勝ではない。
最大の目標は2027年に開催されるアジア・オセアニア五輪予選を突破し、ロサンゼルス五輪出場権を獲得することにある。
そのため、世界ランキング1位の日本がワールドカップを制し五輪切符を獲得するシナリオも視野に入れながら、中国はアジア・オセアニア予選での突破を現実的な目標として見据えている。
また、アジア競技大会の結果は五輪出場権には直結しない。
それでも中国が重視する理由は明確だ。
アジア競技大会はアジア地域における最大の総合スポーツ大会であり、中国国内でも極めて注目度が高い大会だからである。
福田新監督にとっても、まずは名古屋の舞台で結果を残し、中国代表再建への第一歩を示したいところだ。
日本式ソフトボールは
中国を変えられるか
今回の監督就任は単なる指導者交代ではない。
中国ソフトボール界が日本リーグで培われた育成力、組織力、戦術面のノウハウを高く評価し、国家代表チーム改革の中心に据えた人事である。
福田氏は最後に、
「最終目標は来年のアジアオセアニアのオリンピック予選を勝ち取り、2028ロスオリンピック出場、メダル獲得なります。中国チームの活躍を期待してください。」
とメッセージを送った。
カナダ、オクラホマ、そして愛知へ――。
福田五志新監督と中国代表の挑戦は、
2028年ロサンゼルス五輪へ向けて本格的にスタートした。




